第25回メールマガジン

一回~のメルマガ掲載 不定期ながらミニ情報やまだ楽しめるジャズの話などを皆様にお話しできたらと思っております。
また、これからジャズを聴きたいがどれから始めたらと迷っている方
にも情報が送れたらと思っております。
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 2018年1月5日 JAZZCAT-RECORD メールマガジン 第25回

【今月の一冊】

*「ジャズ」 その歴史と鑑賞 (誠文堂新光社 1965))
   ヨアヒム・E・ベーレント著 油井正一訳

*「ジャズ」 ラグタイムからロックまで 改訂新版 
    (誠文堂新光社 1978)
             ヨアヒム・E・ベーレント著 油井正一訳

  ベーレントは親日家であり、ミュージシャン~ジャズ評論家も油井正一~副島輝人にまで係わり、ジャズ・コレクターやジャズファンの気質についても日本独自の熱心さを感じていた。こうした日本ジャズの全体性を見聞した結果、世界で最も理解力と知識のある日本のジャズ愛好家のために、自分の著書を単に翻訳するだけでなく、油井正一氏との共同作業によって他国の出版したものと異なったグレード・アップした物になっている。ベーレント~油井との書簡も相当な量に及んだと聞く。本書はジャズの総論的な書物であり机上に何時もあって新たなスタイルに興味を懐いた時に留まらず、任意に紐解いてみるに値する書籍である。
【あの頃のジャズが聴きたい】

 *SWEET PUMPKIN / MORI SHINNJI TRIO
            LIVE AT HASAMI GML 1989

  守新治は3月21日宮城県仙台市生まれ。76年より渡辺貞夫カルテットに7年間在籍、トップ・ドラマーとして認知されることとなった。長崎波佐見でジャズ喫茶"DUG"のオーナー立石聡氏は長年同地でライブを継続させている畏怖する存在。87年立石氏のプロデュースに依るライブに際し守新治はピアニストにビバップを信奉する若き逸材太田寛二と堅実なベースワークが身上な小杉敏によるトリオを編成。セッションは大いに盛り上がり守新治の好バッキングによって、ピアノが思い切り躍動しており太田寛二にとっても代表作の一枚だろう。
  曲目はSWEET PUMPKIN,IF YOU COULD SEE ME NOW,DAHOUD,ROUND MIDNIGHT,WITHOUT SONG,ONE FOR AMOSの6曲である。

【今月の日本人演奏家】

   岸三晃(1961/2/11 - )

 岸三晃は和歌山県出身。中学時代からジャズに傾倒し、高校時代に早くもプロ活動を開始する。1994年から関西から関東に活動の拠点を移しドラムレス・トリオを編成、ベースに小西徹~藤家虹二 ~世良譲などの名門バンドのレギュラー・ベーシストとして卓越したベースワークを聴かせる伊藤潮とギターは宮之上貴昭門下から頭角を現した田辺充邦を擁した伝統的なピアノ・トリオを編成。97年と99年に二枚のCDを発表と同時に都内近郊のライブ活動が始動アルバムも好セールスを記録した。その背景には岸三晃がスタンダードの数々を熟知しておりアルバム選曲も大変興味深いものがある。
  初リーダー作では表題曲の"WHEN I TAKE MY SUGAR TO TEA",ジミー・ヴァン・ヒューゼンの"COME FLY WITH ME"が、二作目でもヴァン・ヒューゼンの"RING-A DING DING","STREET OF DREAMS"以下、渋いナンバーがずらりと揃えている。サイドメンの伊藤潮のプレイは何時もの様に素晴らしいが、若い田辺充邦の渋いプレイが良く、そしてどれもが小粋にスイングさせていて飽きさせない

 
【TRIBUTE TO SOMEONE】
 
  今月はジャズ関連の演者はいませんでした。

【隠れた名演奏】

  IN TO BEBOP / BENNY GOODMAN-WAEDELL GRAY & BUDDY                                            RICH-ALLEN EAGER ELEC 1975

  過って本作はコレクターズ・アイティムの最右翼のアルバムであった。A面にベニー・グッドマン楽団に加入したワーデル・グレイ48年の録音、B面はバディ・リッチ楽団に在籍していたアーリー・モダンの最高のテナーマンであるアレン・イーガーの47年の録音。音源はV-DISC及びトランスクリプションである。
  ワーデル・グレイはUNDERCURRENT BLUES,BENNY'S BOP,LIMEHOUSE BLUES,INDIANA,BYE BYE BLUES,MEL'S IDEAの6曲、アレン・イーガーはFOUR RICH BROTHERS,WHAT IS THIS THING  CALLED LOVE,I BELIEVE,JUST YOU.JUST ME, DAILY DOUGLE,  DAILY DOUBLE,SARTOCA, NELLIE'S NIGHTMAREの7曲の内容。
  ビバップを代表するテナーマンであるアレン・イーガーのDAILY DOUBLEやNELLIE'S NIGHTMAREに聴くイーガーのソロは優れたインプロバイザーを感じさせ、グレイの繊細さと逞しさを兼ね備えたスムースなテナーもコレクターズ・アイティムとして不動である。

【JAZZ CLASSICS】

 *ビックス・バイダーベック(1903/3/10 - 1931/8/6)

  ルイが1925年ホット・ファイブ&セブンを率いて,ホットで革新的なジャズのイディオムを確立しつつあった時期と時を同じくして,ビックス・バイダーベックが、シカゴを軸にルイ以外の奏法があることを示し、そのクールなサウンドは白人ジャズの草分け的な存在となり、その影響はバニー・ベリガン~ボビー・ハケット~チェット・ベーカーと伝承されて行く事になる。

  *RCAジャズ栄光の遺産 / GREAT STYLISTS IN JAZZ RCA VICTOR
  BIX BEIDERBECKE VOL.1~4ビックスのビクター録音95曲の内素晴らしい内容のもの66収めたベスト盤。

 *THE BIX BEIDAERBECKE LEGEND RCA VICTOR
 ロンリー・メロディの2テイクお含む16曲収めた内容。ビックスを聴く切っ掛けとなった”ロンリー・メロディ”一際愛着がわくアルバム。

 *BIX AND TRAM 1927 / 1928 SWAGGIE
 ビックスのソロが最も輝いているのが、フランキー・トランバウアーとのセッション。31曲収録。

 *BIXOLOGY VOL.5 JOKER
 "IN A MIST"はドビッシーやラベルなど印象派の影響を感じさせるビックス唯一のピアノ曲。イタリアのJOKERレーベルがビックスの録音をクロノジカルに14枚のアルバムにまとめたVOL.5に収録されている。

【JAZZ ジャケット・ギャラリー】
 
 * BRILLIANT CORNERS / THELONIOUS MONK KING/LONDON LC1013

   セロニアス・モンクの"BRILLIANT CORNERS"はモンクの特異な音楽性が最大限に発揮されたモンクス・ミュージックの代表作。わが国で最初に発売されたたのが本アルバムである。キング~ロンドンレーベルを通じてのリバーサイド原盤のリリース年代ははっきりしないが恐らく50年代後半だと思われる。キングの制作スタッフは、この当時最先端のモダンジャズを発表するにあたりジャケットを新たにしてリリース、レトロな雰囲気の漂う一枚である。

【あの頃のバンド・シンガー】
 
 *ジョー・ウイリアムス ( 1918/12/12 - 1999/3/29 )

 ブルース・フィーリングに長けた深みのある魅力的な声質の持ち主である。ジョー・ウイリアムスは1918年生まれ。37年の19歳時にプロとしてデビュー、以降の経歴が凄い、コールマン・ホーキンス~ライオネル・ハンプトン~アンディ・カーク~54年にはカウント・ベイシーの専属歌手として入団し"EVERYDAY I HAVE THE BLUES"をヒットさせスターダムの地位を確立、同楽団のジミー・ラッシングの影響を受けた事からもうかがわれる様にブルースに真価を発揮する偉大なシンガーである。多くのミュージシャンと係わり、ハリー・エディソン~クラーク・テリー~ジュニア・マンス~ジョージ・シアリング~キャノンボール・アダレイ他、枚挙に暇がない活動を展開にもかかわらず日本では一部のボーカル・マニアでしか脚光を浴びてないのは残念なことである。
 此処では3枚のアルバムを紹介したいと思う。

 *MEMORIES AD-LIB ROULETTE 1959

   COUNT BASIE,HARRY EDISON,FREDDIE GREEN,GEORGE DUVIVIER,JIMMY CRAWFORDのクインテットが伴奏。ベイシーは全編オルガンによる好バックグラウンドを提供、ジョー・ウイリアムスの説得力に満ちたボーカルと絶妙なコンビネーションを発揮している。

  *LIVE ! A SWINGIN' NIGHT AT BIRDLAND ROULETTE 1962

 ジョーのライブ・アルバムの傑作。HARRY EDISON,JIMMY FORREST,SIR CHARLES THOMPSON,JOE BENJAMIN,CHARLIE PERSIPのクインテットをバックに快調なボーカルを聴かせる。エディソン~フォレストのソロも充実。曲はSEPTEMBER IN THE RAIN,THIS CAN'T BE LOVE,TEACH ME TOHIGHT,ALRIGHT O.K.YOU WIN,HAVE YOU MET MISS JONES他全10曲。

 *PREZ CONFERENCE / PREZ & JOE GNP CRESCEND 1979

 プレズ・コンファレンスはレスターのレコードに残されたソロ・フレーズを採譜してアンサンブル用にアレンジし4人のサックス奏者が合奏すると言うものアレンジはビル・ホルマンが当たっている。バックはデイブ・ペル・セプテット。曲はLADY BE GOOD,YOU CAN DEPEND ON ME,HOW HIGHT THE MOON,IF I COULD BE WITH YOU,EASY LIVING,WHEN YOU'RE SMILING他全10曲。ジョー・ウイリアムスのベストなアルバムの一枚。
   
         



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